目次
~複数台運用・自動制御・誤操作防止を可能にする法人向け機能の全貌~
🛠️ プロモードとは?
ソニーが業務用途向けに展開している法人向けBRAVIA(BT30Kシリーズなど)には、通常のテレビにはない「プロモード(Pro Mode)」「プロ設定モード(Pro Settings Mode)」が搭載されています。
これは、展示会・会議室・ホテル・サイネージなどで複数台のディスプレイを安定運用するための隠し機能で、以下のような環境に最適です。
- 電源ONと同時に特定の入力(HDMIなど)へ切り替えたい
- 一般ユーザーによる設定変更や入力切替を防ぎたい
- アプリやメニューを制限して“見せたい画面だけ”を表示したい
- 1台の設定をコピーし、他の複数台に一括で反映させたい
🔄 モード切替の流れ
BRAVIAでは、通常のテレビ利用から、以下の2ステップでプロ運用が可能になります。
① 通常モード → プロ設定モード
メニューから「Pro settings」アプリを起動し、“設定モード”へ移行。
② プロ設定モード → プロモード
設定が完了したら「Start Pro mode」を選択し、ディスプレイを本番運用モードに固定。再起動後、不要なUIや操作が無効化され、意図した運用が実現されます。
メニューにプロ設定モードがない場合は、隠しキーコマンドがあります。
ソニーのブラビア(BRAVIA)法人向けモデルで、「プロ設定モード(Pro Settings Mode)」にリモコンから直接入るための“隠しコマンド”は、以下のボタン操作で可能です。
✅ 隠しコマンド(プロ設定モードに入る)
リモコンで、次の順にボタンを押してください:
【Info】→【Mute】→【Vol+】→【Home】
※すべての操作は素早く・順番通りに1回ずつ押す必要があります。
⏳ 成功すると…
- テレビが「Pro設定モード」に切り替わります。
- メニューに「Pro settings(プロ設定)」が表示されるようになります。
- 背景が青帯になったり、上部に“Pro mode tool”のバナーが出るモデルもあります。
🔄 補足:プロモードから設定モードへ戻すときも同じ
すでに「プロモード」に入っていて、設定変更を加えるために“Pro設定モード”へ戻したい場合も、このコマンドで切り替えることができます。
⚠️ 注意点
- この操作ができるのは、**法人向けBRAVIA(BTシリーズ、BZシリーズなど)**です。
- 一般家庭用モデル(例:X80J、X95Kなど)ではこのコマンドは無効です。
- 一部モデルではリモコンのレイアウトが異なるため、「i」や「Display」ボタンが「Info」と同等の扱いになる場合があります。
この隠しコマンドがあるというだけでちょっとワクワクしますね。
🧩 設定項目の例
プロ設定モードでは、法人運用を想定した細かな制御が可能です。たとえば:
設定カテゴリ | できること |
---|---|
入力切替 | 起動時に固定の入力(例:HDMI1)で立ち上げる |
UI制御 | ホーム画面・設定メニュー・ステータスバーの非表示 |
タイマー設定 | 自動電源ON/OFFの時間制御 |
アプリ制限 | 指定アプリのみ起動可能(ホワイトリスト対応) |
ネットワーク設定 | Wi-Fiの無効化、イーサネット固定など |
これらの設定はUSBメモリを使ってエクスポート/インポートが可能。1台で設定した内容を他のBRAVIAに複製することで、複数台の初期設定が大幅に効率化されます。
🏢 業務用現場での活用シーン
- 展示会ブース:来場者が触っても意図しない入力切替が発生せず、運営が安定
- ホテル客室テレビ:リモコン操作を制限し、特定チャンネルや案内動画に固定
- 会議室設置:PC接続のHDMIを常時優先。電源ONだけで映像表示が完了
- サイネージ:定時に電源ON/OFFし、ループ再生を行うメディアプレーヤーと連動
⚖️ 他社との違い
現時点で、これほど柔軟かつ業務用途に特化した“Pro Mode”機能を標準搭載しているのはSonyのBRAVIA法人向けモデルだけです。
他社テレビでは、設定リモコンやカスタムランチャーで制御することはできますが、XML設定ファイルの集中管理・配布といった機能は用意されていません。
📌 まとめ
「プロ設定モード」は、単なるテレビ設定の拡張ではありません。
“法人現場での安定運用”を前提とした機能設計で、
誤操作リスクの軽減、導入・保守コストの削減を実現する、
まさに業務用モニターとしての完成度を引き上げる仕組みです。
業務用ディスプレイの導入を検討中の方は、Sony BRAVIAの“プロ設定モード”搭載モデルをぜひチェックしてみてください。
🔗 関連モデル例(2025年時点)
- FW-50BT30K
- FW-55BZ40L
- FW-75BZ35L など
UHDTV ProSpecsでは、これらの法人向けBRAVIAモデルの詳細スペック比較・VESAマウント対応情報・入出力端子の構成まで確認可能です。
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Android TVを搭載しているテレビも数々ありますが、このProモードはソニー独自の機能のようです。
また、ソニー、ブラビア、法人用製品でも、Androidバージョンによって、多少の設定方法の違いや、設定項目の違いがあるみたいなので、ご使用のバージョンをチェックする必要もあります。
わかりやすくご紹介したつもりですが、より詳細な情報が必要な場合は、ソニーの公式ホームページをご覧ください。